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礼法あれこれ
お茶会の装い

亭主側(主催者)ーーーー裾模様裾裏に凝って

  お茶会を催すときに着る亭主側の装いは、会の趣旨に応じて選びます。着物も数々のお道具組みの一つとして考えたいものです。初釜、利久忌、春の茶会、初風炉、朝茶、秋の茶会、名残、炉開きと、茶会の一年を頭に描き、それぞれの季節にあった着物の組み合わせを考えておくと、いざというときに慌てません。
 あるいは、大勢の人を集めて行う大寄せは華やか、小人数で行う小間席は渋い深みと格式。少なくとも二通りの変化を準備すれば十分でしょう。

  茶席では、床の間の掛け物、並べられる諸道具が引き立つ装いが大切です。無地の着物はしっとりと落ち着いて、人それぞれの色目は違っていても、お互い引き立てあって美しいものです。
 特に狭い茶室では、肩を寄せ合って座ります。大模様や派手な着物は周りの空気を乱してしまうので向きません。

  地紋のある綸子は、光沢の少ない地質の重目の、長時間座っていても皺になりにくいものを選びましょう。縮緬は一越より、しぼの深い変わり縮緬が向きます。
 紬は渋くてよいのですが、柔らかい女らしさが欠けるので、紬縮緬の後染めにします。織り紬はご亭主には向きません。

  訪問着や付け下げは、広間での席に使います。大寄せのときには季節感のある着物の模様が、その日の趣旨を忍ばせて、なお一層、会をすばらしくします。
 初釜に振り袖を着て、お手前やお運びをするのも、とても上品で晴れやかです。年輩の人が訪問着姿で若々しく装う春や秋の茶会も楽しい席なので、趣のある着物選びで心くばりを。

 茶席では、立居振舞いに裾裏が目立ちます。下前や裾回しに季節感のある裾模様を染めるのも素敵です。無地やぼかしの着物に向く装いの一つです。
 こうした茶室の雰囲気を損なわないように雅趣を添える一味凝った装いは、茶人の粋といえましょう。

 招かれたらーーー小間席は渋く、大寄せは華やぎを
 お茶席に招かれたら、一番に気を付けることは、会の趣旨です。お年忌の席、季節の席などいろいろあるので、その会にあった装いで出席します。
 月釜の席は、気軽な装いで行きます。正式には無地ですが、小紋でもかまいません。紬地の無地や染めの着物も着て行けます。
 訪問着や付け下げは、主催者のような印象になるので、気軽さを大切にした装いがよいでしょう。

 初釜、お席披露目、慶事の記念の席には華やかな装いで行きます。振袖、訪問着、付け下げなどの模様のある着物がふさわしいでしょう。一般のパーティーに着る着物で十分です。
 帯は袋帯、名古屋帯のどちらでもよく、明るく華やかなものを組み合わせます。
 お年忌の席の場合、主催者側は無地紋付きの帯を締めるので、招待された人もそれにならい、同じように装います。

 また、主催者側の親族が黒で、他の人はそれに準ずるものと決められている場合があります。そのときは黒無地の帯は締めずに、グレー、ベージュ、白地に墨絵などの染め帯を締めます。これは親族との区別の意味もあるので、あらかじめ確認しておくことが必要です。
 着物は、あまり光沢のない、地紋も控えめなものを選び、できれば綸子より縮緬の方が向いています。

 お茶をなさる人は、無地の着物は幾枚あっても不足でないと、よく言います。とても重宝なので、四季折々の季節感のある色を用意しておくとよいでしょう。
 大模様で華やかな着物は広間の席で装い、小模様で渋い色調の着物は小間の席の装いということは言うまでもありませんが、薄茶席は軽く、濃い茶席は重く、ということも忘れずに茶席へ入りましょう。

 足袋は寄付で道中ばきを脱ぎ、新しく履き替えます。指輪、髪飾り、金物の帯留めははずします。荷物は預けて席には懐紙、扇子、袱紗だけをもって入ります。


茶席の帯ーーー後ろ姿が目立ちます

 茶席では、座って入る状態が中心ですから、帯の色、柄がとても目立ちます。席入りのときなどでは、前の人の帯が目の前になり、後ろ姿の帯結びの柄が、前の人の顔のように見えてきます。御席に入る前の寄付や控えの間、席入りした後も、ついつい目立つ帯を拝見しながら待つことがしばしばあるので、気を配って選びましょう。

 茶席に向く帯は、名物裂写しの錦があげられます。名物裂は鎌倉時代から江戸初期のころ、栄、元、明代の中国から渡来した古代織物です。極古渡、古渡、中渡、後渡、新渡、今渡と年代別に分けられ、茶道の発展に伴って珍重されました。
 舶載された裂は日本各地の茶人によってコレクションされ、裂の産地、文様、所持していた名家や社寺の名前で呼ばれます。有名な名物裂に角倉金欄、有栖川錦、遠州緞子、吉野間道などがあり、古渡のものほど由緒が正しいとされています。この名物裂の多くは金、銀襴、緞子、間道などで、茶入れの袋(仕覆)や袱紗に用いられる錦の裂も同じものです。

 一般の袋帯や名古屋帯から色、柄を選ぶときは、金銀糸の華やかなものより、多彩な色糸で織られた唐織りのものが深い色調で、茶席に向きます。唐織りは模様の織りの部分が刺繍のように見え、帯に用いるとその落ち着いた渋味のある深い色合いで、四季を通して締められます。袋帯、名古屋帯とあり、訪問着、付け下げ、無地、どの着物にもよく映ります。小柄で重厚な織り文様のある帯もよいでしょう。

 綴れ織りは、しっとりとした本綴れの生地がよく、堅く張っているものは避けます。茶室の土壁を擦って痛めないよう、ほかの帯地も同じく、堅いものは締めません。
 染帯は、染め柄の季節を重視して締めます。5月、19月の軽い茶会に向きます。初釜などでも、染め柄が正月向きであれば趣があってなかなかよいものです。
 帯結びは振袖のときも体にぴったりと付く形のお太鼓か、脹ら雀、後ろ見結びなどにします。

 帯揚げの色は着物か帯の地色と同系に、帯締めの色も多くて3色止まりにすると美しく装えます。
長襦袢の色も目立ちます。清潔感を第一にして選びましょう。










 
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