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季節の着こなし
単衣 盛夏の着こなし 浴衣
夏のフォーマル




袷の季節の着こなし

春/3・4・5月
 春は陽光の輝きが美しく、しかも自然の緑がさわやかですので、着物の色選びにも、その自然の柔らかな色調を参考にすると、着物姿全体に華やぎが生まれます。

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 まだ春がやっと訪れるという季節です。新芽が吹き、白、黄色、薄紅色の花が咲き始めます。しかも空気が柔らかく、どこか霞がかかったような感じですのでフェミニンな色、柔らかく優しい色のものが肌映りもいいのです。
 洋服に使いたいような色が、やはり着物によく合います。柔らかくて優しい色を求めたら、帯はその優しさを壊さないコーディネートが必要でしょう。
 紅花染めの着物に、白地の塩瀬名古屋帯は典型的な3月の装いかもしれません。寒いときは洋服に使う大きなストールを。

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 ストールも羽織も要りません。帯付きというように、4月は帯をすっきりと出した着こなしが素敵です。
 この時期、大島紬の艶が春の陽差しによく会います。帯は塩瀬や斜子織り、綸子地などの光沢のある材質が季節にマッチします。
 もし濃い色の着物を着る場合は、帯揚げ、帯締めに春の色(優しくて柔らかい色)をもってくると春らしい装いとなります。

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袷は初旬まで。気温によっては5月は胴抜きや単衣で十分です。そのときの単衣は縮緬や紬。帯は塩瀬などの軽い素材のものを。


秋/9・10・11月
 9月はまだ下旬までは残暑がまだ厳しく、9月いっぱいは気温によっては単衣で過ごすことの方が多いでしょう。
 10月、11月ともなれば、だんだん気温も低くなり肌寒くなってきます。それと同時に木々の葉も色づき、濃い色の小さな花がひっそりと咲き始めます。
 そんな自然界の色をお手本にして肌に映える色を探すと、秋の装いはしっくりと落ち着いた雰囲気をかもしだすことができます。

■10月
 10月も初旬までは、地方によっては厚手の紬地の単衣の方が肌に合うかも知れません。 素材は厚手のもの。紬でも結城紬や郡上紬など、見るからに暖かそうな紬にします。染めの着物なら、古代縮緬や紋意匠縮緬が秋向きです。
地の厚手のもの、そして色はしっくりと落ち着いた深みのある色が秋には似合います。振りの色に凝ったりする楽しみもあります。10月はまだコートが要りませんので、帯や振りに心を配った装いが映えます。

■11月
 一気に肌寒くなります。濃くて深い色でも、輝きのある色の方が美しく見えます。着物地も帯も量感があるので、膨らみのあるコーディネートが暖かそうな印象をつくります。ショールなども着物に合わせて楽しめます。


冬/1212
 冬木立、北風、白い雪、こんな寒い季節は夏に美しい紅や黄色、オレンジなど見るからに暖かい色がよく合います。
 着物にそういう色をもってこれない場合は、帯や小物に使うと冬の寒々しさから一転、着る人をふくよかに見せてくれます。

■12月
 新年を迎える準備で忙しく、外に出ることも多くなります。また同好会や忘年会の集まりもあり、思いっきりおしゃれが楽しめます。12月のパーティでは洋服感覚でイブニングドレスのような、光る素材や華やかな色調のものがよく映えます。
 古典柄にこだわらないエキゾチックな柄や、モダンな着物がこの季節に似合いますので、例えば帯もリボン風に結ぶなど個性的な装いを考えた方が楽しいかもしれません。

■1月
 お正月らしく、新春を迎える気持ちを大事にし、1年の始まりを祝う華やかさが1月には必要です。
 着物は友禅もので明るく、柄にも、松、竹、梅や鶴などおめでたい柄がどこかにあれば、より改まった感じです。
 小紋でも紬でも、袋帯を締めれば格調を高めた装いになります。
コートは防寒着、洋服用に使う毛皮のマント、ストール等。

■2月
 この月までは豪華に装うことが季節に合います。厚手の紬、古代縮緬、そして原色に近い色を何かに使うと重厚さと格が表せます。





単衣の季節の着こなし

■初夏 5・6月
 春は陽光の輝きが美しく、しかも自然の緑がさわやかですので、着物の色選びにも、その自然の柔らかな色調を参考にすると、着物姿全体に華やぎが生まれます。

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 まだ肌寒い日があったり、夏のように強い直射日光が照りつけたり、また毎日毎日降り続く雨にうんざりするのが初夏。気温、湿度の変化があまりにも激しいので、着るものの素材も一定ではありません。だからこそ、この時期は逆に着物を着る楽しさがあります。

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 この月の単衣は、大島紬、縮緬、綸子、お召し、木綿、平織りの紬がよいでしょう。合わせる帯は、染帯なら塩瀬、綸子、生絹(糸にセシリンの付いたもので、洗練のしていないもの)など。織帯は袷帯でよいのですが光沢のあるもの、生地の薄手のものを。少し暑い日は単帯が季節にふさわしいようです。
 色は白を中心に、淡い色を。逆に藍や紺地のものも初夏のさわやかさを演出してくれるものです。

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 入梅の季節で湿気も多くなります。雨が降れば肌寒く袷の恋しい日もありますが、こういうとき「紗袷」と言う着物が単衣と同じ感覚で登場します。
 この月の単衣は、絽紬、絽縮緬、上代絽、夏結城、夏大島、木綿、麻縮み、紬縮みなど、肌にさらりとした素材が着こなしやすいものです。帯は紗袋、麻地の帯、絽の袋帯、袋名古屋帯、絽綴れ、生絹の帯がさわやかです。





盛夏の着こなし

■盛夏 7・8月
 梅雨が明けると急に暑くなってしまい、すぐ盛夏。しかも7月中旬までは湿気が多くて、素材選びにも気を使います。夏の素材は、平絽、駒絽、上布、麻縮、紗織りのものがありますが、湿気の多いときは上布や麻の着物が肌にさらりとして涼感があります。

■7月
 まだ梅雨が明けないうちは、織物の着物、つまり明石縮や小千谷縮、結城縮や薩摩絣など、あまり透けない生地のものを着ます。
 帯は麻や生絹、絽綴れや琴糸織り、櫛織りなど、少し目の粗い生地の帯を合わせますが、この時季の大切なことは縮みにくい素材ということでしょうか。梅雨があけるまでは、同じ薄物でも余り透けない素材が着ていて肌に映りますし、体温調節もできます。ひょっとしたら1年に1回しか手を通さないことになるかもしれませんが、それが着物を着るおしゃれ心ともいえます。
 梅雨が明けると盛夏の装い。涼しく見えるよう、できるだけ透けた生地を選びます。絽や紗や上布がこの時季大活躍です。帯も絽や麻の名古屋帯より、帯芯を使わない羅や紗、絽綴れのほうが涼しげです。

■8月
 7月から8月中旬までは盛夏の装い。着物も帯もより涼しく見える寒色や白、銀などがこの季節にふさわしいのですが、8月も後半になると、朝夕に涼しい風が吹き始めます。目安は、夏の甲子園が終わったころでしょうか。そのころからは7月のはじめのように、あまり透けない素材の着物や帯が、季節の空気、空の色、自然の雰囲気とよく調和します。少しずつ秋の準備をした装いが着物を美しくします。





浴衣

 東京では三社祭りが近くなると浴衣に手を通す人が多くなります。その地方その地方にある夏祭りと浴衣は、切っても切れないものがあるようです。

 昼は濃地の浴衣を着て、夜は白地などの淡い地色の浴衣を着るという習慣がありますが、確かに昼の光の中では白地のものより、濃地の浴衣の方が美しく見えるようです。           

 浴衣の素材には、コーマ地という平織りの木綿、紅梅織り、縮、綿絽、錦砂と種類があり、染め方には、機械染めと言われている注染染めやローリング染め、そして長板に布を張って型染めをする長板染めがあります。

  浴衣は湯上がりに着るから素肌の上に羽織るべきものとよく言われますが、昭和の初期までは、浴衣は夏ばかりでなく、一年中着るものでした。室内着として重ね着できる場合が多かったのですが、現在はほとんど夏だけに着るものとなっています。

  浴衣の肌着は肌襦袢と湯文字だけで十分。汗を吸い取らせることと、体を引き締めることが肌着の役目です。肌着の素材は晒しやクレープが肌にさわやかです。

  綿紅梅や綿絽の浴衣、又は長板染めの浴衣は外出着にもなりますから、その場合は麻の長襦袢浴衣を着け、麻の半襟をのぞかせた着方となります。

  外出着として浴衣を着た場合は、帯は綿縮みや綿絽の名古屋帯、又は織りの単帯を太鼓結びにしますが、半幅帯や細帯で文庫や一文字結び、貝の口結びにするのもしゃれています。

  御太鼓結びの場合も、あまり大きくならない方が涼しげです。小さい形にするのは半幅帯にしても同様で、背中が重くならないような注意が肝心です。

  着こなしは、上半身がゆったり、腰から下をきりっとすっきりさせた着付けが涼しげで、品のよい色気が出て、清潔な雰囲気を漂わせてくれます。





夏のフォーマル

 夏の結婚式に招かれたとき、一番頭を悩ませるのが着て行く着物のことではないでしょうか。本来ならば、絽の黒留袖、色留袖、又は訪問着か色無地紋付き。そして紗か絽の袋帯、絽綴れの名古屋帯、または紗や絽の丸帯です。

 着方は、絽の比翼重ねか付け比翼をするのが正式で、帯揚げは絽、帯締めは夏用の白の組み紐、または絽の丸ぐけ。それぞれ礼装用のものを。そして草履はエナメルの黒か白、又は金銀の布製のものを履きます。

 以上が夏の結婚式の正装で、仲人さんは黒留袖、列席者は黒留袖、色留袖、訪問着、振袖、色紋付きと、招かれた席順によって着物の格を変えて行っても失礼にあたりません。 両家母親、そして親戚は黒留袖かそれに準ずるものです。
しかし、最近は貸衣装屋に行っても薄物の式服を置いているところは少なく、まして花嫁さんが冬の衣装を身につけるとなれば、冷房も利いているから袷の式服を着て出席しようかと迷ってしまいます。

 着物のおしゃれは「季節を装うこと」に尽きるのです。夏の結婚式は迷わず清涼感のある式服で出席し、さわやかな表情で華燭の宴に華を添えたいものです。

 花嫁さんの衣装はセレモニー用と考え、出席者はあくまで季節を大切にすることが、喜びの心を表すことに通じると考えてみたらいかがでしょうか。

 単衣の季節、6月は、単衣の礼装がない場合は盛夏のもの、9月は、単衣がない場合は、袷の礼装を着ると落ち着きます。






 
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